大阪と韓国・釜山を結ぶ定期航路を運航するサンスターライン(大阪市中央区)は、大阪市の住之江区役所とパートナーシップ協定を締結した。同区と釜山の情報発信、観光客誘致を共同で行い、地元に貢献する。3月27日にパンスタードリーム号デッキで調印式が行われた。
サンスターラインの野瀬和宏社長は「弊社の船は住之江区南港のターミナルを利用させてもらっている。住之江区と地域活性化の包括協定を結べるのは大変光栄。住之江区の魅力を船内誌や船内のスクリーンで発信する仕組みを考えたい。2年半前にバス事業をスタートさせ、船旅と観光をパッケージにした商品造成も行っている。住之江区民に船で釜山に行き、リフレッシュしてもらえるよう、手頃な価格の乗船キャンペーンを企画したい」とあいさつした。
住之江区の西原昇区長は「お互いウィン・ウィンの関係になるように取り組みたい。G20や2025年大阪万博の開催で南港は国際的な人が集まる街になる。個人的に旅が好きで、船旅は飛行機の旅と違う面白さがある。釜山にもぜひ行ってみたい」と述べた。
協定の具体的な取り組みは(1)都市間連携も視野に入れたインバウンド誘致を含めた観光客のための観光施策の共同企画(2)利用客を区内で周遊させる仕組みの構築(3)区の強みである海上アクセスに対する区民の認知度向上企画(4)住之江のまちの情報発信(5)区民への利用優待―など。
船上での調印式